消防庁の統計によると、昨年(2023年)5月から9月の全国における熱中症による緊急搬送人員は91,467人でした。
これは平成20年の調査開始以降2番目に多い搬送人員であり、2022年と比較しても20,438人増となっています。
5月の暑さ・梅雨の時期の湿度の高さなど今の時期から油断大敵です。
そこで、今回は国土交通省が発表している建設現場における熱中症対策事例集をもとに、個人でできる現場の基本的な熱中症対策をまとめてみました。
安心安全な作業のために、改めておさらいしておきましょう!
ますは作業に移る前に気象情報や気温の変化、暑さ指数(WBGT)などをチェックしましょう!暑さを把握しているだけでも注意が働き、備えやすくなります。
暑い時はいつもよりこまめな休憩や、休憩時間を少し長くとるなど、休憩の頻度を増やして無理ない作業を心がけましょう。
また、クーラーが効いた室内や社内・日陰など、休憩を取る場所はなるべく涼しい所で!
脱水症状は自覚症状以上に進行していることも少なくないので、こまめにたっぷり水分を摂るようにしましょう!経口補水液などもおすすめです。
クーラーボックスや自動販売機でいつでも冷たい飲み物を飲めるようにしておきたいところです。
たくさん汗をかいている時は特に塩分の摂取が重要です!塩タブレットや塩飴など塩分に糖分が混ざった状態のものは疲労回復にも効果的です。
高血圧で塩分を制限している方や持病による制限がある方は、お医者さんにあらかじめ相談しておきましょう。
通気性のよい服装もとても大切です!空調服などは真夏に入手困難になることもあるので、あらかじめ準備しておきましょう。手持ちの空調服も動作確認は必須です!
空調服は、いくたすの運営元である生田化研社で取り扱っておりますので気になる方はお問い合わせください。
めまいや立ちくらみ、いつもより汗が多い気がする...ちょっとでも体調がおかしいと思ったら要注意です!気のせいかも知れなくても、無理をしないことが悪化を防ぎます。
こまめなセルフチェックを心がけ、周りの人にも異変がないか声かけするようにしましょう!
また、前日の疲労が残っていたり、食欲不振や寝不足の状態がないか、自身の体調にも気をつけましょう。
気温の上昇に備えた早出や、疲労を考慮した早帰りも大切です!
こちらの国土交通省が出している建設現場における熱中症対策事例集では、より詳しい熱中症対策例や、症状のチェックシート、緊急時の対応なども紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
これから暑い日が続きますが、みなさま決して無理はせず、安心安全にお過ごしください!
仕事後の冷たいお酒が美味しい季節でもありますが、アルコールはほどほどに!